ワンマン・ライヴの翌日には、やっとこさ久しぶりにリク様と会う。ぴょんぴょん飛び跳ねる姿がウサギに見える。
やっぱり犬は走り回る姿が一番可愛い。とは言っても、ここ数日雨だったから散歩に行ってないと言う飼い主は、僕が「久々にリクの散歩に行こうかな」との提案に「ぜひぜひヨロシク!」と身を乗り出してきたが、僕は決して「ドッグランに連れて行く」とは言ってなかった。近所の公園に散歩に行くだけ。だから、走り回ることは出来ない。まぁ、せいぜい散歩出発の最初の10秒間、思いっきり走るのみである。その後はウンチする場所探しに忙しいリク様。
ええ、ドッグランに行ったところで走り回るよりも、ウンチ放出場所探しに必死なのだが。
ここ最近は以前よりも、ウンチが出るようになったが、他の犬に比べればまだまだ。なかなか踏ん張っても出ない。というわけで、お尻にウンチ付けっ放しで歩いている時もある。コレ↓(失礼ぶっこきマンボー。モザイク処理しましたので勘弁を)
途中、ベンチに座ってリク様の大好きなブラッシングをしてあげようと思ったが、ブラシを忘れてきたので、お腹マッサージをしてあげた。意外と恥ずかしいのだ(僕が)。案の定、通りがかりのおばあちゃんに、
「あら〜!いいわねぇ〜、抱っこされて!!!」と言われる。
でも、リク様のウットリとした顔が見られるので、こちらも止められない。
なにせ、こんな感じになるから↓(この写真は去年の夏)
僕はもはや友人である飼い主に「飼い主以上に親バカ」と呆れられるくらい、写真を撮りまくり、動画を撮りまくり、ブログに書きまくり、リク様の可愛さを他人に訴えている。写真を撮る時も必死である。
僕のパソコンにはリク様の大量の画像と動画が保存されており、デスクトップはおろか、スクリーンセーバーは画像と動画のランダム、携帯の待受画面やメール受信・着信画面等、写真を設定出来るすべての部分はリク様なのだ。それダのに、飼い主のパソコンと携帯にはほんのわずかしかない。待受画面やら何やらがリク様に設定されているのを見た記憶もない。
でもこの間、リク様がこの夏初めて川で泳いだ動画を見せてもらい、あまりの可愛さに失神寸前になったのと同時に、「あとこんな動画もあるよ」といくつか見せてくれて、「なーんだ、結構写真も動画も撮ってるんじゃん」と思ったものの、それでも僅か(に見える)。調子ぶっこいて、もっと可愛い写真と動画を見せて貰っている時、ふと、「この家に初めて来た時の写真はないの?」と訊いたら(リク様は里子として引き取られたのだ)、「あー、それはない」と、あっさり。記念すべき初夜に1枚も写真を撮ってないなんて。僕なんて初めてリク様を預かった日からわずか3日で100枚以上も撮ってるのに。
まぁ、数の問題じゃない。
僕と友人は、たまたま近所に住んでいるわけで、これは偶然以外の何ものでもない(お互い引っ越す前はもう少し離れていたが、引っ越してたまたま近所になった)。ということは、いつかどちらかが引っ越して、近所ではなくなる可能性もある。ということは、リク様にこうして会いたい時に会えなくなる可能性もある。ということは、今こうして、会いたい時に会えるという日常は“当たり前”ではないということなのだ。はぁっ!それは大変!!もっとこの幸せを噛みしめなきゃ!!!
・・・とは思うものの、そんな未確定の未来に向かって、感傷的にはなれない。じゃなかった、リク様が僕の日常から消えることは想像すら出来ないのである。