4年ぶりの中島みゆきコンサート。初日公演に行って来た。コロナ禍で途中中止となった前回のラストツアー「結果オーライ」では、運よく東京での2公演を観ることは出来たが、全国ツアーはやはりあれで終了で、今後は全国を回らないコンサートのみやっていくとのこと。今回は東京10公演、大阪6公演。前回が集大成的な内容で、珍しく有名曲を詰め込んだセットリストだったが、今回はきっとマニアックな選曲に戻るんだろうなと思うとゾクゾクして、公演前にパンフレットを買ったら、中に書いてあるだろう曲目を先に見るか、見ずしてドキドキ感を味わうか、あーでもない・こーでもないと脳内は大騒ぎしていたが、なんのことはない、今回のパンフレットには曲目は掲載されていなかった(掲載されている時とされていない時があるのだ)。
前回のラスト曲「はじめまして」が今回のオープニング曲。これでテンションは上がったが、その後好きな曲が全く出てこず、ちょっと残念な気分になってくるも、次に期待!と心を持ち直す。ドラマ主題歌になった「倶に」も「銀の龍の背に乗って」も「慕情」も全く好きじゃないのである。前半(第1部)終了の時点では、後半に期待!と思っていたが、第2部の冒頭で「ミラージュ・ホテル」から始まる夜会曲連続5曲の選曲がこれまた「え・・・なんでこの曲?!」という感じで、僕の聴きたい歌は全く出てこない。最新アルバムからはまさかの2曲しか歌われず、切ないメロディーが秀逸な「噤」も「心月」も「天女の話」も聴けなかった。アンコール最後の「地上の星」をコンサートで聴くのは随分久しぶりだなと思って、過去の記録を見てみると、11年ぶりだった(ちなみにこの曲も僕はさほど好きではない)。
前回のコンサートからチケット代が一気に5,500円も値上がりして、16,500円になったが、バンドメンバーが大幅に増えたとか舞台のセットが格段に豪華になったというわけでもないので、その値上がりは何故だったのかは分からなかった(ストリングスが6名もいるし、バンドが大所帯で豪華なのは間違いないけれど)。そして、2001年以降、コンサートも夜会も皆勤賞だが、ここまで好きではない曲のオンパレードだったコンサートは初めてである!だからといって楽しめなかった、というわけではこれまたなく、これまで聴き流していた「店の名はライフ」、まさか生で聴けるとは思っていなかった「病院童」、高校生の時によく聴いていた「ひまわり "SUNWARD"」はとても良かったし、全体的に「中島みゆきの生歌」というのは凄まじいし、それを生トークと共に間近で聴けるというのは有り難いことだと思っている。
・・・そして、途中、ふと八代亜紀さんを思い出して、泣きそうになってしまった💧命あってのステージ。きっとまだまだ、こうして、ずっと歌い続けたかっただろうなぁ、と思うと同時に、沢山の楽しかったステージが思い出されて、みゆきさんが元気で歌っている姿を観ながら、思わずグッときてしまった。みゆきさんには長く長く歌っていてほしい。
中島みゆきコンサート 歌会 VOL. 1
2024年1月19日(金)東京国際フォーラム ホールA
01. はじめまして
―MC―
02. 歌うことが許されるならば
―MC―
03. 倶に
04. 病院童
05. 銀の龍の背に乗って
―MC―
06. 店の名はライフ
―MC―
07. LADY JANE
―MC―
08. 愛だけを残せ
〜お便りコーナー〜
【休憩】
09. ミラージュ・ホテル
10. 百九番目の除夜の鐘
11. 紅い河
12. 命のリレー
13. リトル・トーキョー
―MC―
14. 慕情
―バンド紹介―
15. 体温
16. ひまわり"SUNWARD"
―MC―
17. 心音
【アンコール】
18. 野ウサギのように
19. 地上の星