それは予告もなく突然やってくる。先日ジムでバーベル・スクワットをやっている最中、突然「ウオォおぉぉッッッ・・・!!!」と悲鳴をあげた(心の中で)。腰がまさに「ピキッ!!」と音を立てたのだ。やってしまった〜〜〜。腰を痛めてしまったのである。筋トレの最中にどこかを痛めてしまう原因の十中八九は、フォームの悪さにあるのではないかと思うのだが、今回もきっとそう。自分の体重より重い80kgのバーベルを肩に担いでのスクワットなので(下図参照)、そりゃあ、フォームには気をつけなきゃいけないのだが、今回は甘かったのだろう(確かに、辛いから早く終わりたいという気が先行してしまっていた)。それと、スクワットの時は腰にかかる負担を軽減するために、腰にベルトをきつく巻くのだが、確かに今回は緩かった気がする。
以前も肩やら胸やら腰やら、筋トレ中に痛めてしまったことはあるのだが、最近はそんなこともなかったので、ちょっと油断していたのかも知れない。不思議なもので、やってしまった直後というのは、どれだけの痛みなのかがイマイチ分からない。もちろんトレーニングは即中断するのだけど、痛くないような気もして、しばらくしてから再開しようとすると、鈍い痛みが走るのでやっぱりダメ。痛めた時はしばらく安静。つまりは治るまでトレーニング中止。
その日はあっさり諦めて早く退散してスタジオに向かった(歌の練習)。しばらくトレーニングが出来ない悔しさで心は落ち込むのだが、同時に、ゆっくり出来るようで少しホッともする。がしかし、基本的に筋トレ中毒気味の僕は、それが恐怖でもある。けれど、それよりも何よりも、腰を痛めると、あることに気づく。日常生活においても、トレーニングにおいても、随分と腰が重要なことに。しゃがむのがいちいち辛い。1日の中でしゃがむことが何度あることか!こんな時に限って、いろいろ落としてしまい、しゃがんで拾うハメになる。筋トレにおいても、腰に負担のかからないトレーニングであれば出来るのだが、考えてみると腰に負担がかかるトレーニングがなんと多いことか!腹筋さえ出来ないのだから。
でも、立ったり座ったりすることが全く問題なく出来たので、これは軽症だと判断した。1日1日とグン!と良くなり、治るのに最低1週間は覚悟していたが、痛めてから3日後の今日はほとんど痛みがなくなっていた。念の為、ちょっとでも腰に負担のかかるトレーニングは全部止めて、少し胸と背中のトレーニングをした後、プールに行って45分程水中ウォークを初めて実践した。腰が痛い時は、無重力となる水中でのウォーキングがイイと聞いたので。10年位前、よくプールに通って泳いでいた時は、まさかプールで泳がず歩くだけ、てなことを自分がやるとは思っていなかったけれど、なかなかバカにできない運動になるらしい。
ホント、病気もケガも、「健康で何事もない1日」を過ごすことのスゴさを再認識させてくれる。体作りをするための筋トレだって、健康でないと出来ないのだ。