リク様が飼い主の元に無事に帰り、何事もなく返せたことへの安堵感と寂しさが入り混じり、ペットロス症候群気味の僕。なんて大袈裟な・・・自転車を10分漕げば会いに行けるのに。でも、リク様とべったりくっついて過ごした日々を思い出しては、切ないため息が出るのだ。
今日はナント!かつてこのブログを賑わせた、ボイストレーナーのチーター先生との再会の日!産休に入ってから早1年3ヶ月。その間、僕は本格的なボイストレーニングに励み(チーターへの嫌味?)、チーターは子を産み育てる日々を送っている。実は4月に再会を予定していたのだが、チーターの体調不良によりドタキャンされちまい、今日に相成った。ボイトレ以外で、外で個人的に会うのは初めてのこと。ご多分に漏れず、スタッフと生徒が個人的に外で会うことは禁じられているわけで(よくある話)、チーターはもう辞めたからいいんでねーの?っつーことになるが、一応禁断のテレパシーじゃなくて、禁断の愛でもなく、禁断の密会ってことになるわけだ。
チーターは再会前、僕のお誘いメールに対して、こんな返信を寄越してきていた(本人に無断で転載)。
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あらいやだ〜!
あんたはアタイの事なんてすっかり忘れちまったのかと思ってたよぉ〜。
アタイちゃんとあんたのブログ定期的にチェックしてるわよ!!
でもどんどん己が過去の存在になっていく感じに切なさを覚えずにはおれなかったわ。
あんた相変わらず飛ばしてるねぇ〜!!
ライブもどんどんやってノリにノッてンじゃないのさ!!
ボイトレも頑張ってるみたいで良かった良かった。
アチキといったら、もうスッカリ呆けちまってあんたと喋ったって、ろくな切り返しもできないよ。
ウッカリ真面目に子育てしちゃってるわけ。
しかもポテチに加えて甘いもんまで食べるようになっちゃって、何だか四六時中口がモグモグ動いていて、出産後も一向に痩せる気配が無いわけ。あの輝ける栄光の日々からしたら(いつだそりゃ)見る影も無いわけ。
吉祥寺の街中じゃあ、あんたアタイの事見つけられないよ。フフフ。
アタイ吉祥寺には週に何回も出没すんのよ。
お茶っ子しましょうよ〜ただし、もれなくコブ付きよ。途中で乳やりに行ったりオムツ替えに行ったりと落ち着かない事受け合いだわ。
しかもあんたの大っ嫌いな、『うちの子かわいいでしょ〜?』に付き合わされるのよ。あんたももれなく『かわいいね』って言わなきゃなんないのよ
果たしてあんたに耐えれるかしらねフフフ。
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相変わらずなチーター。店を決めていなかったので、ブラブラ歩いて適当に入る。お洒落なカフェだったのだが、ランチコースがナント2,000円。目が点。
「普通の単品はないのかしら?あら、あったわ。ちょっとォ、ビックリしたじゃないのさァ!見栄張って2千円のコース頼むところだったわ!」と、チーター。
「2千円といえば、この間行った青山の本格フレンチは2千円以下だったけどね」
「あらまッ!ちょっと、今度そこ行きましょうよ」
すっかりオバサン的会話に飲み込まれそうになる僕。
結局、メニューを吟味したところコースがお得ってことで、2千円コースを頼むことに。
「ランチに2千円も遣っていいのかしら。・・・まァ、いいや!遣っちゃえ。オホホホッホ」
「アタイ、アンタに会う前にリハビリを兼ねて、トーク集のCD聴いてみたのよ。そしたら、アタイ、あまりにも偉そうなことばっかり言ってるから聴けなくて途中で止めたわ」
「何を今更・・・当時は結構聴いてたじゃん」
「そうよ、あの頃は電車の中でも、大阪に行く長距離バスでも聴いて、大笑いしてたわよ」
「自分の喋りがおかしくて笑ってたんでしょ?」
「そうよッ!アタイの切り返しがうまくて笑ってたわ。別にアンタが面白かったわけじゃないわ!」
「何ソレ」
「アタイ、アンタに随分鍛えられたわ。レッスン中に下ネタ連発する人もオナラ連発する人も、後にも先にもアンタだけだったわよ」
「チーターが辞めてから、ブログに登場しなくなって、“チーターどうしてるの?”ってよく訊かれるよ」
「あんら〜!じゃあ今日のブログには、アタイ大して面白いコト言ってないけど、3倍増しくらいで書いといてちょーだい!!」
図々しいところは変わらず。
住居問題等であれこれ・あれこれなチーター。しまいには「やだわァ〜、話題がすっかりオバサンだわァ〜」
「以前からオバサンだったけど」
「ヤッダァ〜!今はもっとよォ〜」
それにしてもチーター情報で驚いたのが、ここ数年の中でピカイチともいえるくらい、とんでもなく面白いドラマ『Mother』(20年ぶりに連ドラ出演の田中裕子さんの迫力が言葉にならないくらいスゴイ)の主題歌を歌っている人が、実は僕も知っている人だったということ!!このドラマを僕は毎週観ているのに、全く気が付かなかった。いやァ〜ビックリ。
「アタイたちも頑張りましょッ!」
「お互い」
「またお会いしましょうね。では、さようなら〜。ごきげんよう」
こうして、4時間にも渡るおばさまトークを終えて、僕たちは別れたのであった。また近日中にお会いしたいものである。なんせ、僕の自慢話に面白いくらい食い付く人は、チーターくらいのものだ。