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帰国の日。今日は朝から快晴で、とても気持ちの良い1日。ホテルからの眺めも爽快。部屋にある双眼鏡で街を眺めてみる。いつの間にか、向かいのマンションの部屋の中を覗き見しようとしている怪しい僕。と言っても、実際は部屋の中までは見えないのだが。

 

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毎度、フランスを去る日は何とも言えない気持ちになってやるせなくなるので、何も考えないようにしている。

 

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遠くにエッフェル塔

 

ホテルをチェックアウトして、Boltで車を呼ぶ。

 

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泊まっていたホテル、超快適だった!

 

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向かいにある洒落たマンション、目を引く!

 

足を踏み入れたことのないパリの北側(19区)にあるレストラン「Le passage à nouveau」へ。もう使われていない線路を再利用して造られたオーガニックのレストラン。建築の賞も取ったらしい。

 

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12時の開店に合わせて来た時にはまだお客さんもそんなに入っていなかったが、少し遅れてきた友人が到着した頃にはあっという間に満席!しかも、年齢層も幅広く、1人で来ているおばあさんもいた。客が出入りする度に、ドアがきちんと閉まらず、風が入ってきて寒いので、近くにいる客がいちいち面倒臭そうに閉めに行ったり、忙しい店員は器を落としたりスプーンを落としたり、それに別の店員がつまずきそうになったり、はたまた店員がコーヒーをこぼしたり、慌ただしかったけど、それがまたフランスっぽくて面白かった。

 

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レストランの前には使われなくなった線路がまだある。

 

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Boltの車で空港に着いて、何分か経ってアプリを見たら、驚いたことにまだ走行中となっていて、運転手に「アプリでまだ走行中となってますよ」とメッセージ出したら、すぐに止めてくれた。嫌な予感的中で、超過料金が加算されていた。運転手の単なるミスなのか、故意なのかは不明だが、すぐにカスタマーサービスにメッセージを出したら、即座にポイントで返金された。早すぎてビックリ。

 

さて、シャルル・ド・ゴール空港のターミナル1は、エールフランスが発着するターミナル2と違って、これまでは小さくて免税店も少なくみすぼらしかったが、新しく生まれ変わったターミナル1は、免税店も広くなり華やかで、そしてラウンジもオシャレになっていた!これは良いね。

 

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免税店

 

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ラウンジ

 

思いがけず旧友と同じフライトでパリで朝食したり、雨が降る日は室内でのアクティビティ、外での観光の時は晴天だったり、天気にも恵まれたり、様々な偶然やラッキーにも遭遇するなど、今回も充実したフランス旅であった!相変わらず、フランスを去る際は、自分だけが取り残されたような気分になるのだが……友人ともたっぷり遊べたし、また次の渡仏を楽しみにしている。

 

そして、同じくフランス好きだったKANさんが人生最後に旅をしたパリで、KANさんが行ったチョコレート屋さんにも偶然行くことが出来たのも、本当に奇跡的だった。今日はなぜかずっと「まゆみ」が頭の中を流れている。

 

では、これから飛行機に乗ります🛩

 

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朝から夜まで小雨。でも今日は昼から友人宅にお呼ばれ、そして夜は一緒に車でコンサートに行くので雨でも問題なーし!

 

友人とは渡仏の度に毎度も会っているが、家にお邪魔するのは5〜6年ぶり。友人家族ともそれ以来の再会で、ラクレットをご馳走になった。大好きなジュラの白ワインと共に!

 

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夕方、「ラ・セーヌ・ミュージカル」へ。ここは日本人建築家の坂茂が手掛けたコンサートホール!

 

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面白い催し物がなくても、建物を観に行こうと思っていた。ホームページをチェックしたところ、ブラームスの音楽を解説付きで、しかも「ハンガリア舞曲」をオーケストラでやるコンサートがあることを知り、これに行くことにした。というのも、この曲は子供の頃にピアノ発表会で母と連弾し、最近になってまた母が弾こうとしており、当時のビデオを見返したりしていたので、ちょうどタイムリーだったのだ。というわけで、友人家族と4人でコンサートを聴きに行った。

 

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コンサート開始前の準備風景

 

あいも変わらずウトウトしてしまったが、良い曲が多かったのと、お目当ての「ハンガリア舞曲」も序盤と何度目かのアンコール最後と2度演奏してくれたので満足!

 

今日はパリの外れ(パリの東)からトラムとRER(パリ市内と郊外を結ぶ電車)で郊外(南)の友人宅に行き、友人宅から今度はパリ郊外(西側)のコンサートホールに車で行き、そこからバスとトラムを乗り継いで東に戻って来た。ずっと郊外を移動していたわけだが、パリの外れを走るトラムに初めて乗った。学生の時に滞在したことのあるCité Universitaire も通ったりして懐かしかった。

 

今回のフランス滞在は、いよいよ今日がラスト。明日の夕方の飛行機で帰る。

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ル・アーヴルを去り、パリに戻る日。天気予報では朝から晴天だったので、良い気分でパリに戻れるなと思ってはいたのだが、予想を遥かに上回る青空、しかも風もなく暖かい。嬉しいような、悔しいような……。でもやっぱり、雨風の中去るよりはいいかな!

 

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朝食の段階でこんなにも晴天!(夜中は雨だった)

 

12時にチェックアウトして、ホテルから駅まで30分かけて歩く。昨日は地元の人達に混じって筋トレや水泳をしたことで心が充実していた。やっぱり僕は観光名所を巡るより、生活するような旅をすることが一番満足できると再認識した。

 

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ホテルを出たところ

 

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青空に映えるヴォルカン(劇場&図書館)

 

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ペレのアパートの内部見学も出来た

 

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売りに出されている部屋がある!住んでみたいなぁ。

 

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そのアパートからはこの川が見えるのだ

 

この5日間で通らなかった道を歩いて駅へと向かう。

 

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逆光で分かりづらいが、ここが昨日行った船溜まりのある区域で、19世紀の倉庫群を改装したショッピング・モール

 

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駅の裏側

 

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4日ぶりにル・アーヴル駅に戻って来た

 

パリまで2時間15分。結構移動時間が好きである。飛行機も電車もバスも。むしろ、観光より移動が好きと言えるかも知れない!

 

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快適な一等車

 

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フランスの車窓から

 

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こんなのどかな風景を眺めていると、そういえば昔はヨーロッパのこんな田舎の風景に憧れていたな、と思い出してじんわりくる。

 

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夕方4時半、パリ・サンラザール駅到着。さすが金曜日の夕方だけあってパリは人が多い!

 

今日、シンガーソングライターのKANさんが亡くなったことを知った。この間宮崎で会った友人はKANさんのファンであり、かつて近いところで仕事をしたこともある。この間会った時もKANさんが10月にパリ旅行していたことなどを聞いていた。パリ旅行から1ヶ月程で亡くなったことを考えると、それなりの覚悟があったのかと思い胸が詰まる。KANさんがパリからお土産として買っていたJade Geninの同じチョコレートを僕も買って、KANさんを偲ぼうと思った。店を調べたら、去年オペラ通りに出来たばかりの新しい店であることが分かった。そういえば夏に来た時に通りかかって、洒落たチョコレート屋が新しく出来たんだと横目で見ながら通り過ぎたことを思い出した。サン・ラザール駅からも近いので、ホテルに行く前に寄ることにした。

 

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そこそこ高いけど、見るからに美しい!

 

今回泊まるホテルはパリの外れ(13区)にあるTOO HOTELという、新しく超近代的なホテル。この辺り一帯も新しく開発された地域なので、パリの中心街とは打って変わって近代的な建物ばかりだ。

 

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そして、ジャジャン!

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これが今回泊まるホテルが入っているビル

 

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フロント

 

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エレベーターホール

 

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エレベーターに乗る際は、カードキーをかざして、行く階を押すとエレベーターがやって来るので、エレベーター内には階のボタンがない。近未来的!

 

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部屋のドアを開けると…

 

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想像以上におしゃれ!

 

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ダンベルや双眼鏡まで置いてある

 

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19階の部屋からこんな夜景を見られるのは高層ビルがあるパリの外れならでは!

 

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廊下からはエッフェル塔が見える

 

このホテル、一瞬で気に入った!また次回も泊まりたいが、外れにあって交通の便があまり良くない割に料金が高い、ってことで次回は迷うなぁ!

 

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夜は友達がホテル近くまで来てくれて、今フランスでヒット中のフランス映画「Le règne animal」(直訳すると「動物界」)を観に行った。ちょっと疲れていたので居眠りしてしまわないか心配だったが、あまりにもスリリングで、珍しく全く寝なかった。人間から動物への突然変異により獣化していく者と共存を余儀なくされる物語で、途中ちょっと怖かったりビックリしたり生々しかったりと、息つく暇もない展開なのだが、ホロリとさせられるところもあり、これがまた感動的だったりして、とても良い映画だった。フランスで映画観るのも随分と久々だ。

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今日は天気予報通り朝から雨。夕方には雨が止む模様。外での観光はほとんど昨日までに済ませており、今日は超オシャレなプール施設での筋トレしか予定していなかったので、雨でも問題なし。そう考えると昨日晴れてくれて本当に良かった!

 

午前中はホテルでブログ更新したりしながら、の〜んびりと過ごし(のんびりし過ぎてちょっとウトウトしてしまったが)、昼過ぎにBolt(お手軽なタクシーサービス)でプール施設近くに移動。運動前の腹ごしらえとして、ハンバーガーレストランへ。他の客が食べているのを見たら、かなりのボリュームで、朝食を食べ過ぎていたので、無難にコブサラダにしておいた。それでも結構量が多く残してしまった。

 

この辺りの区域(Docks)は、船溜まりがあるところで、使われなくなった古い倉庫が数多く残されている。今は、19世紀の倉庫群を改装しショ ッピング・モールとして再生したりと、再開発されているようだ。

 

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今日僕が行って来たのは、2008年に港を見下ろす場所に造られた 「Les Bains des Docks」という、ジャン・ヌーヴェルが設計した超オシャレな複合プール施設。いくつものプールに加え、ジャグジー、ハマムやサウナもある。更には筋トレ用のジムまであるのだ。今回水着を持って来ていないし、筋トレしかやるつもりがなかったので、受付でフィットネス料金11ユーロを支払おうとした際、ふと気が変わり、せっかく来たのだからプールやサウナにも入りたくなったので、料金を訊いたところ、これらをプラスする場合は16.90ユーロとのことだったので、プールも利用することにした。水着のレンタルはなく、館内で買うと14ユーロとのことだったが、徒歩5分のところにあるスポーツ用品店に行けばもっと安いのもあると教えてくれたので、一旦この施設を出て、買いに走った。結局、12ユーロの水着と5ユーロのゴーグルを購入。

 

このプール複合施設は、インターネットでの写真通り、それはそれはオシャレで、写真を撮りまくりたかったのだが、場所が場所だけにプールの写真はさすがに撮れない。なので、フィガロのサイトを見ていただきたい(この日記の終わりにリンクを貼っています。ちなみに僕はこのページを見て今回ル・アーヴルに行くことを決めたのだ)。

 

自分でも撮れるところは写真を撮った。まずは一番無難な廊下から。

 

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驚くべきは、高所得者用の高級施設なのではなく、市営ということ!普段から気軽にこの施設を使える市民が本当に羨ましい。

 

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お次はジムエリア。

 

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光を取り入れる洒落た窓

 

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楽しそうにおしゃべりしている。なかなか止まらない。

 

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少しずつ左に移動しながら、まだ喋っている。

 

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更衣室にあるシャワー

 

ちなみに更衣室は男女共有である(フランスではたまにある)。なので、日本のように更衣室で全裸にはならない。更衣室であるにも関わらず土足だったり、その辺の衛生面はやはり日本に適うところはないだろう。

 

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廊下から見えるプールの一部

 

いつもなら旅行中でも筋トレしないと気が済まないのだが、今回はなぜかやる気が起こらなかったので、今日ようやく筋トレできて良かった。その後、プールエリアに行くと、かなり広いしサウナにハマムにジャグジーに色々あるので迷ってしまった。とりあえず、泳ごうと思い、50メートルプールを探し、ようやく見つけてドアを開けてビックリ仰天。寒いのだ。よく見たらそこは外!屋外プールなのである。怖気づいて中に戻り、とりあえずジャグジーに入る。しかし、目的は泳ぐ為であり、ジャグジーに入りに来たわけではないので出る。よくよく考えたら、いくら屋外プールとはいえ、実際に泳いでいる人たちもいるのだから、冷水ではなく当然温水だろう。意を決して、再度50メートルプールに行ってみる。確かに温水であった(当たり前だのクラッカー)。超シャレた夜の屋外プールは、ライトも相まってとても綺麗で、泳いでいてもとても気持ちが良かった。久々の有酸素運動で、今夜はいつにも増して、グースカピーであろう。

 

ジャグジー、サウナ、ハマム(スチームで温まるトルコ風呂)、プールと、1時間堪能した。何だかんだでこの素晴らしい施設に4時間もいた。シャワーを浴び、外に出る。天気予報通り雨は止んでいたので、予約していたレストランまで20分歩くことにする。

 

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プール施設を出たら美しい夜景が目に飛び込んできた

 

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これがそのプール施設

 

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綺麗な夜景を見ながら、「あー、今日でル・アーヴル滞在も終わりなんだ」としみじみ思った。今回は珍しく、他の近隣の町には行かず、ずっとル・アーヴルにいた。本当は1日くらい、他のノルマンディーの町(ルーアンとかカーンとか)に行こうかとも思っていたのだが、思いの外、見るところが沢山あって他の町にうつつを抜かしてる場合ではなかったのだ。建築に興味のある人ならば、このフランスらしからぬ、近代建築の町はきっと大層楽しいだろう!そうでない人にしてみればつまらないかも。ゆえに、ノルマンディー最大の都市でありながら、あまり観光地として名前が上がらないのかも。実際「なぜル・アーヴル?」と目を丸くしてよく訊かれた。僕はル・アーヴルに来て本当に良かった!

 

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さて、ル・アーヴル最後の夜のディナーは、火曜日と同じレストラン「Le Margote」。雰囲気、サービス、料理の質と量、ワイン(僕の大好きなスパーリング、クレマン・ダルザスがあるのだ)、どれも最高だったので、他の店を探して失敗するより、気に入った確かな店を選んだのである。ここは本当に美味しい!しかも、前菜、メイン、デザートで39ユーロなのだからお得である。

 

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この店もフィガロでの情報より。こんな良い店に気軽に行けるル・アーヴル市民が本当に羨ましい!

 

ホテルまで徒歩15分。あのお洒落なヴォルカン(劇場と図書館)が、夜はプロジェクションマッピングみたいに、様々な色が映し出されて綺麗だった。

 

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ホテルに戻ったらロビーに人があまりいなくてシャッターチャンスだったので、記念に撮っておいた。

 

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フロント

 

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入口

 

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ロビー

 

今回の旅の決め手となった記事(プールの写真あり)

建築ファン巡礼の地、ル・アーヴルへパリから直行する。

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天気予報では午前中雨、午後曇りだったのに、朝起きたら青空だった☀これはラッキー以外の何物でもない!雨だとホテルから出るのも億劫になる…。

 

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まずは「船主の家」という博物館へ。船会社がなかった昔は、個人が船を所有しており、ル・アーヴルにはそんな船主が3人もいた重要な港であったそうな。この家は第二次世界大戦の時まで使われていたそう。その後は、市に買い取られ、ホテルに使われたこともあったとか。

 

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真ん中が吹き抜けになっていて、それを取り囲むように部屋が造られている。この写真は1階から見上げたもの。

 

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家主は右、使用人は左の階段を使っていた。

 

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古いピアノ

 

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窓を開ければ〜港が見える〜(朝ドラでちょうどタイムリー!)

 

入館した時、ちょうどガイド付き見学が始まるところだったのでラッキーだった。僕の他に参加していたのは、おばさん1人だったので、2人のためにあれこれ説明してくれた。が、(こんなこと言っちゃいけないが)長くて飽きてしまった💦

 

ランチは近くの、人が多く入っているレストランに入ってみた。ステーキを選んだが、全体的に味はイマイチで残してしまった。

 

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唯一美味しかったのは、このキール・ノルマン。カシスを白ワインやシャンパンで割らずに、地元のシードルで割るというノルマンディー版!

 

天気が良いので街歩きがはかどる。最終日に行こうと思っていた聖ヨセフ教会に、今日のうちに行くことに。教会はもう見飽きたので、いつもなら素通りなのだが、この教会はこの街を再建した建築家オーギュスト・ペレによるものなので、見ずに帰るわけにはいかないのである。

 

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ガラスの模様が光を取り込んで、教会内を美しく彩っている。

 

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感嘆!

 

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とにかく光が美しい

 

そしてお次は、今回の旅で一番の目的!第二次世界大戦で爆撃を受け、ほぼ壊滅となった街。その後、オーギュスト・ペレによって1947年に建てられたアパートの内部見学。そのアパート自体は町中に沢山あるものの、勿論住人がいるので中を見ることは出来ないのだが、ガイド付き見学を申し込むとモデルルームを見ることが出来る。

 

当時ペレは、約40万人の住まいとなる10万戸のアパートをおさめた100の建物群を設計した。その後2005年に「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・ルアーヴル」として、ユネスコの世界遺産に登録されたのである。

 

1950年代のモダンライフを見学するにあたり、参加者は他に誰もいないかも、なんて思っていたのに15人も集まっていたのでビックリ!

 

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否が応でも期待が高まっているのに、まずは外で色々と解説を聞く。これが延々と30分も続いて、寒いやら飽きるやらで、焦らし作戦もいい加減にして!!!と言いたくなってしまった😅(長々と説明を聞くのが苦手なのである)

 

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いよいよ内部へ!

 

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ワクワク!

 

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これぞ50年代のモダンライフ。3人家族を想定した100平米の広々としたアパート。

 

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ペレが設計した際のテーマは、住民たちの暮らしに、静けさ、太陽、空気、空間を、というものだった。また、それまではこのような集合住宅では共同トイレだったという時代だに、各家にトイレを設けた。ダイニングとの仕切りを引き戸にしたり、さらに掃除のしやすさを考慮して壁と床の境を直角ではなく緩いカーブにするなど、暮らしやすい造りになっている。

 

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ガイドがコーヒー豆をこぼしてあわあわ…

 

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ほんの1時間の見学ツアーだったが、ル・アーヴルに来てから外から眺めるだけだったこのアパートの内部を見ることが出来て、とても楽しい時間であった。

 

この後、1944年の爆撃を免れた建物のひとつ「デュボカージュ・ド・ブレヴィルの家」を観るつもりだったのだが、あいにくしばらく閉館中とのことだった。残念!

 

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隣には教会があった(中には入らず)

 

上記の「デュボカージュ・ド・ブレヴィルの家」がいつまで閉館しているのか訊きに(回答は「しばらくの間」だった😅)、ホテル近くの観光案内所に行った際、とあるお菓子を見つけた。

 

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「カモメの糞」

 

面白いのでお土産に買うことにして、会計の際店員に「これって本当にカモメの糞なんですか?」と訊いたら、笑いながら「アハハ〜!幸い、フンではないんですよ〜😁チョコレート菓子です」とのことであった。僕からこれを貰う人、カモメの糞を想像しながら、いや、想像せずに味わってくださいな!

 

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ホテル近くの夕暮れ時。晴れてくれて今日もありがとう!

 

1日中外にいて体も冷えたので、ホテルに戻ってすぐにバスタブに湯を張り、体を暖めた。夕飯は外に出るつもりで検索していたのだが、さすがに面倒臭くなってしまい、ホテルのレストランで食べることにした。

 

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シーザーサラダとビール(ハイネケン)。やはり味はイマイチであった。

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朝から雨。それだけではなく風も強い。外に出るのを躊躇ってしまうが、そうも言っていられないので奮起する。

 

まずは印象派の絵画を中心とした「マルロー美術館」。展示物より建物に関心がある。

 

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とても好きな感じの内装

 

絵画を観ながら静かで心穏やかな時間を過ごすのも、たまにはいいかもと思ったが、案の定すぐに飽きてしまった。あまりにも足早に通り過ぎてしまったので、ちょっと早かったが、予定通り館内で昼食。

 

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他に客はいなかったが、この後続々と

 

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せっかく港町にいるので平目を。味付けはいまひとつだった。

 

食べ終わった頃には青空がお出ましに!今日は1日中雨のはずなのに、やはりいつものことながら、ヨーロッパの天気予報は良い意味でアテにならない!空の気が変わらないうちにサッと移動!

 

お次はこちら。

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街を再建した建築家オーギュスト・ペレの作品のひとつでもある、この不思議な建物「ヴォルカン」(火山)は、なんと……

 

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中は劇場なのである。

 

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そしてこちらは図書館。

 

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劇場の建物からは手が見える…

 

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手の横「この水のような1日」と記載されている通り、少し分かりづらいが掌には水が乗っている。

 

劇場の建物に入り、受付の人に劇場の中を見ることが出来るのか訊いてみたら、コロナ禍以降は催し物がない時以外は開いていないのだそう。というわけで、ロビーのみ。

 

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そして、図書館の内部はとても興味深かった!

 

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美しいエントランス

 

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こんなにも洒落た図書館が他にあるだろうか!

 

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映画のDVDもあり、ここで鑑賞ができる

 

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ここでは音楽鑑賞

 

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マンガコーナー

 

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ドラえもんがズラリ

 

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他にも人気の日本マンガが沢山

 

こんな図書館や劇場が日常生活にあるなんて羨ましすぎる。

 

次の目的地に向かう為に歩いていたら、建物の上から視線を感じたので見上げてみると…

 

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人形だった!夜だったら怖いかも…(怖がり)

 

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これは何だろう?と近づいてみたら教会だった。

 

第二次世界大戦で爆撃に遭い(1944年)、1960年から1964年にかけて再建された。中に入ってみると…

 

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色や光の使い方が美しい

 

教会を出たらまたもや雨が!しかもどんどん強くなる。でも、なぜか空は青いまま。写真で見るとなかなか不思議な光景である。

 

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しばらくすれば止むだろうとバス停で雨宿りしていたら、案の定すぐに止んだ。さすがヨーロッパ。

 

ケーブルカーで高台に行ってみた。が、しかし、観光用ではないので、そこはただの住宅街でなーーーんにもなく、景色を見晴らすようなところもなさそう。ガッカリ。でもせっかく来たので散歩していたら、街が見渡せた。

 

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清々しい!

 

歩けど歩けど何の変哲もない住宅街なので、滞在時間30分程で下ることにした。ケーブルカーのチケットを買おうとしたら、券売機がない!!駅員に訊いたら、上にはなく、下にしかないのだとか。SMSで買えると言うのでやってみたのだが上手くいかず、あたふたしていたら、ケーブルカーが出るところだったので、親切な駅員さんは「いいよいいよ」と言って無賃乗車させてくれた!50サンチーム(約80円)、ありがとう!!

 

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夕暮れ時がそろそろ近づいてくる。

 

それにしても、晴れて良かった。また明日からは雨の予報である。

 

一旦ホテルに戻り、ディナーはまた徒歩15分かけて街中へ。「フィガロ」で紹介されていたレストラン「Le Margote」へ。フィガロで紹介されているものは大抵間違いがない。想像通り、内装もサービスも料理もとても良かった。やっとル・アーヴルで美味しい料理にありつけた。再訪したいくらいである。

 

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前菜はサーモン

 

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メインはホタテ

 

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りんごを焼いたデザート

 

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今日から4泊5日のル・アーヴル泊(ノルマンディー地方)。なぜにこの時期にノルマンディー?寒そう、暗そう、寂しそうの三拍子が揃ってるノルマンディー?そう、まさかのノルマンディー。本当はこの時期だからこそ南に行こうと思っていたのだが、南で行ったことのないそこそこの都市はペルピニャンくらいしか残っておらず、ネットで検索したら、夏は華やぐものの秋はどうにも寂しそうだったので却下。アルザス・ロレーヌ地方も寒そうだから却下。いずれも、行くなら夏にしよう。となると……行くところがない。そこで、思いついたのがこれまであまり行ったことのないノルマンディー。でも、ノルマンディーこそ秋は寂しそう、と多くの人が言う。しかしである。ノルマンディーは一年中いつ行っても寂しそうではないか?ならば、今行くしかないでしょ!ってことで、ノルマンディー。

 

ノルマンディーと一口に言えども広い。そこで色々調べた結果、ル・アーヴルに軍配が上がった。するとまたここで、人々はキョトンとする。なぜにル・アーヴル?!これまたマニアックな!と。ル・アーヴルは17万人都市で、フランスでは13位だから、そこそこの規模。この港町は、第二次世界大戦でドイツ軍に占領され、そのドイツ軍弱体化を目的としてイギリス空軍が行った爆撃により、街全体が廃墟となってしまった。その後、建築家のオーギュスト・ペレによって再建されたのが今のル・アーヴルで、ゆえに新しい街なのである。それにより、面白い建築物も集まっていて、今や世界遺産に登録され、建築好きにはたまらない街と知り、ル・アーヴル旅行を決めた。

 

ちょっと覚悟はしていたが、ノルマンディーにいる間は、やはり連日雨である。まぁこの時期はどこに行ってもそんな感じだろうな。ノルマンディーは殊更雨が多い。しかも、海沿いなので風が強い!それは仕方ない。が、来年の秋にまた来るとしたら、もうそろそろ「行ったことがない街」に限定するのは止めて、暖かいところにしようかな。となると、何度も行ってるプロヴァンスやコート・ダジュールになるのだが…。

 

昼過ぎにル・アーヴル駅到着。奇跡的に今日の午後だけが晴れマークが出ていたので、このわずかな時間を写真撮影に有効活用せねば!

 

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駅舎からして洒落ている。

 

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外から見るル・アーヴル駅

 

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市庁舎

 

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市庁舎の中を撮っていたら犬が僕を見ながら唸り続けていた。勝手に撮るなよと威嚇していたのだろうか?!

 

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映画に出てきそう

 

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聖ヨセフ教会

 

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今回泊まる港沿いのヒルトン

 

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天候が悪くて部屋にいる時間が長いかも知れないので、ちょっと良い部屋にしてみた。

 

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ベランダからの眺め。奇跡の青空だが、風がとても強くて、ここで優雅にコーヒーを飲んでなどいられぬ。

 

貴重な青空を有効活用すべく、荷物を置いてすぐに外に出た。

 

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第二次世界大戦後に建てられた建物ばかりなので、重厚な古い建物が全く無く、他のフランスの街とは雰囲気が随分と異なる。まるで、北欧とか東欧にきたかのような錯覚に陥った。

 

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トラムが走る線路を挟んだこの2つの高層住宅群は「海の扉」と名付けられていて、海から世界遺産地区への玄関となっている。その先に、印象派絵画の生まれた海岸が広がっている。

 

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なんて幻想的なのだろう

 

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博物館などは軒並み月曜日休館なので、今日はこの夕方の散策で終了。わずかでも、青空を堪能できて幸運だった。それにしても寒い!

 

というわけで、夕食は外に出るのも面倒なので、ホテルのレストランにて。

 

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肝心のお味は……

 

イマイチだった💦こりゃ、朝食は期待出来ないだろうな。

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今日は小雨が降ったり止んだりの1日だった。あまり雨が降らないカラッとした夏に比べて、大体この時期は毎度こんな感じ。

 

昼から友人とグラン・パレに行く予定をしていたので、その近くでブランチをしようと、レストランをネットで探して行き着いたのが、Kozy Bosquet。エッグ・ベネディクトやパンケーキがメインのオシャレ系。大人気店のようで、雨の中並ぶ羽目に。昨日の「アンジェリーナ」は観光客が大半だったが、今回の店は地元人らしきフランス人が多かった。

 

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右に見える青い店に入るために並ぶ人たち

 

30分程並んでようやく入れた。店内はやはり、比較的若い人が多かった。

 

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グラン・パレは3年間の改修工事の為閉まっているが、今は仮設で写真展「Paris photo 2023」をやっている。絵画にはほとんど興味ないが、写真は結構好きなので、行ってみることにしたのである。本当はグラン・パレの建物を見たかったのだが。

 

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入口

 

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展示会場の中にはこんな洒落たカフェがある

 

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よーく見ると亡霊のように僕が写り込んでいる

 

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これを見て「美味しそう」と言った友人……

 

世界各国の写真家たちによる、おびただしい数の写真が展示してあったが、なかなか面白かった。もちろん、日本の写真家による作品もあった。

 

3時過ぎに友人と別れた後、モノプリ(スーパー)に入ると、またまた防犯ブザーが鳴る。昨日に引き続き何なんだ!入口に警備員がいて荷物チェックされたので、今回こそ原因を突き止めてやろうと、ありとあらゆる所持品を防犯システムに通してみたが、どれも鳴らない。おかしいなぁ、と思っていたら、警備員が「着ている服にまだ防犯タグが付いているのでは?」と言うので、「あー!それかも!」と納得がいった。今回持って来ている服のほとんどが今年の夏にフランスで買ったもので、今回の旅で初めて袖を通している。普通は購入時に店員が防犯タグを切ってくれるのだが、ここは適当なフランス、切り忘れていても不思議ではない。アパートに戻り服をチェックしてみたら、案の定、それと思われるものが付いていたので、持って来た服すべて確認して、付いているものは全てタグらしきものを切り外した。その後再度、別のモノプリの店舗に行ってみたら、ようやく防犯ブザーが鳴らなくなった!原因が分かりホッとする。

 

明日からノルマンディー地方のル・アーヴルに4泊するので、持って行かないものを全てスーツケースに詰めて、再度パリに戻る金曜日から宿泊するホテルに、スーツケースを預けに行った。これでノルマンディー旅は身軽である。スーツケースを預かってもらったホテルは、パリの外れにある近代的地区の、超オシャレな高層ビルに入っている。夜景が期待できる。が、ちょっと交通の便が悪い。フロントの人たちはエレガントかつフレンドリーで、その中の男性が日本語で「いらっしゃいませ」と言ってきた。彼が「日本語学んでるんです」と(フランス語で)言うと、別のスタッフが、

「お客様、聴いてください。この人、そんなこと言ってるけど、知っている日本語はYouTubeで学んだそれだけなんですよ」

なんて言うと、件の彼はこう切り返した。

「いいえ、そんなことないです!金曜日までにもっと練習しておきます!」

 

スーツケースを預けてから、中心部に戻るのに地下鉄を乗り継いで行くのが面倒に感じ、バスに乗った。最近はバスがお気に入りである。パリの地下鉄は案外中で歩く距離があるし、しかも古くて汚いし臭い。なので、清潔でパッと乗れるバスがいい。サンジェルマン・デ・プレ方面に向かうバスに乗ってしばらくすると、運転手が「デモの影響でルートを変えます。次はモンパルナス駅まで止まりません。降りる人はここ(オーステルリッツ駅)で降りてください」と言う。一瞬迷ったがそのまま乗ってモンパルナスまで行き、そこから地下鉄でサン・ジェルマンまで行くことにした(結局地下鉄に乗るハメに)。まぁとにかく近年、フランス(特にパリ)は、常に何かしらある。今日はユダヤに関連したデモがあったのだ。デモは事前に時間もルートも予告されるので、その区域を外せば危険はそれなりに回避出来、街は何事もないようにいつも通り平和そうに賑わっている。

 

サン・ジェルマンで行き着けの店で食事をした後、バス停に向かって歩いていたら、若い男性に「すみません、ちょっといいですか」と呼び止められたので、「はい」と応じた。すると、隣にいる彼女らしき人を指差し、

「この女性、とても綺麗だと思いませんか?」

と僕に訊いてきた。「ええ、もちろん、綺麗ですよ」と返したら、

「ですよね!今日はとりわけ美しいんです」

隣の彼女は恥ずかしがりながらうつむいて微笑んでいた。彼は僕に「ありがとうございました」と言って、短いインタビュー終了。フランス語だったが、フランス人とは違う外国人訛りがあったので、他のヨーロッパから来た観光客だったのだろう。内容はどうであれ、珍しく英語ではなくフランス語で話しかけてきたこと、そして最近の現地の若者っぽくない、丁寧な言葉遣いに感心(丁寧なのはネイティブじゃないからか)。毎度のことながら、レストランなどに行くと、どこでも自分の母語が通じると思っている英語圏の人たちと、自分を含む非英語圏の人たちのメンタリティーの違いと、その不平等さにモヤモヤを感じてしまうのだ。

 

バスで帰って来るつもりが、これまたデモの影響でルート変更していた為、諦めて地下鉄でアパートに帰った。帰ってすぐにシャワーを浴びるものの、数分後には冷たい水しか出なくなった。初日は問題なかったのだが、昨日も今日もこのザマである。フランスのシャワーは水圧が弱かったり、お湯が出なくなったりと、水回りのストレスは多い。このアパートのお湯問題は設定の問題なのかもしれないが。

 

このアパートは今日で最後なのでホッとする。明日からのル・アーヴル4泊はヒルトン、その後のパリ2泊は超近代的ホテルなので、とりあえず水回りは問題ないだろう。この何年か、フランス旅の際は好んでアパート泊にしていたが、最近はアパートのデメリットを感じ、ホテルのほうが気楽に思えてきた。このアパートは、立地もいいし清潔で、オーナーもとても親切なのだが、暖房とシャワーがストレスだった。というのも、初日、セントラルヒーティングのお陰で部屋は暖かったのだが、夜遅くなるとなぜか寒く、暖房機を触ったら冷たくなっていた。どうせ寝るからいいやと、特に気にせず寝たのだが、朝も寒い。しかし、スイッチをどうひねっても暖かくならず困っていたら、なぜか突然暖かくなった。

 

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2日目も同様で、夜寒いので沢山着込んで凌いでいたが、風邪を引くのもイヤなのでオーナーに連絡したら、セントラルヒーティングは23時から7時までは自動的に止まるのだそう(恐らくこのアパート全体の設定)。なので、寒い場合は、テーブルに乗っている小さくて黒い暖房機を使うようにとのことだった。それで確かに暖かくはなったが、ただでさえ乾燥しているのに、朝起きると口の中がカラカラ!

 

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こんな小さな機器が部屋を暖めてくれるとは!

 

シャワーは扉が半分なくて水が飛び散るし、すぐに冷水になる。オーナーに言おうと思ったが、もうどうせ最終日だし、明日からは快適なシャワーが待っているはずだから、もう面倒臭くてシャンプーだけで終わらせた。あーイライラ。

 

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それと、このアパートはとても立派で、立地からしても結構お金持ちが住んでいると思われるが、他のアパートの例に漏れずとても古い建物。これがいかにもヨーロッパなのだが、僕は毎度、その古さがちょっと怖い。エントランスや廊下が不気味に思えてしまう(フランス渡航歴25年のいまだに)。

 

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アパートの外観

 

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エントランス

 

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エントランスホールの先にまた扉

 

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その先の扉の向こうに中庭がある

 

エントランスから中庭に抜けて部屋に辿り着くのだが、夜はその中庭が真っ暗なので、これまたちょっと不気味なのだ。銅像もあったりして、暗闇の中、なるべく銅像は見ないようにする。もしかしたら電気のスイッチがどこかにあるのかも知れないが……。近代的なマンションがいいと言うなら、郊外に行くしかないし、古い街並みを彩る昔ながらのアパートの建物にも憧れがなくはないのだ。矛盾しているけど!

 

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中庭に出るとこの銅像が目に入る

 

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実際は怖くはないのだが、暗闇だと怖い

 

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通り過ぎて振り返ると、後ろ向きの銅像が見えてまた怖い

 

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暗闇の中、チビリそうになりながら、中庭の奥にあるこの扉の鍵を開けて2階に上がる

 

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部屋の窓から眺める中庭(前述の不気味な庭とは違う)はパリっぽくて風情があって良い!

 

で、話を戻すと、来年のテレワーク時のアパート探しをせねばならず、もしこのアパートが気に入ったらここにしようと思っていたが、広さや快適さからすると、ここはあっけなく候補から外れた。アパート選びは本当に難しい。写真だけでは分からないことが多すぎるので、一か八かなのだ。

 

とはいえ、何だかんだ言いつつも、決して悪い部屋ではないので、それなりに楽しく過ごせた3日間に感謝!

 

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最初のパリ3泊はアパート泊。サン・ラザール駅近くで交通の便も環境も良い。アパート近くの地下鉄を降りて地上に出たところで、後ろから呼び止められた。振り向くと若いお嬢さん。何かの詐欺だろうかと一瞬身構える。

「これ落としませんでしたか?」

見るとメトロのカード。「あ、これ、僕落としました?」と逆に訊いたら、「と、思いますが…」。ポケットに手を入れたら、確かに入っていたはずのメトロカードがなかった。

「あー!ありがとうございます!!」

親切にしてくれたのに、一瞬でも疑いの念を抱いたことを反省する。

「気を付けてくださいね!」

最近何かとポケットから落とす僕。カードをそのままポケットに入れることは止めよう。

 

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なかなか雰囲気の良い部屋

 

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シャワーの扉が半分しかないので(壊れているのではなく元々)、お湯が結構飛び散ってしまう。

 

昨夜、アパートに到着してすぐにサンジェルマン・デ・プレに向かい、パリ在住の大学時代の友人と夕食。この友人とは今回の滞在で何度か会う予定。

 

さて、今朝は今回のフライトで偶然一緒だった友人と共に、高級カフェ「アンジェリーナ」で朝食。開店前から既に行列が出来るくらいの人気店。

 

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日本でも買える人気のモンブラン、上品な甘さで物凄く美味しかった!

 

友人は仕事の為、昼前にはブルゴーニュに行ってしまうので、この朝食でお別れ。渡航する朝に同じ便と知って、羽田で久々の再会を果たし、空港からパリ市内への移動と今日の朝食。25年前にフランスの留学先で一緒だったこの友人との、奇跡の再会は本当に嬉しかった!こんな偶然はなかなかないだろうな。

 

今日はこの後、友人と会う予定がないので、フランス到着早々、買い物デーにする。パリでゆっくり買い物出来るのは今日だけなので1日中買い物。まずはシャトレのショッピングセンターへ。アホな僕は、実は前回のフランス滞在時にロンドンから会いに来てくれた友人から聞いて初めて、高級ブランド品じゃなくても免税出来ることを知った。どこの店でも出来るわけではないのだが、僕が買っている洋服はフランスのあちこちにあるチェーン店で、このシャトレのショッピングセンターで買えば免税手続きが出来ることを知らなかったのだ。なので、洋服はここで全部買うことにしたのである。

 

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センター内はもうクリスマスのデコレーション

 

あっちにこっちに駆けずり回り、着ては脱いでの試着、ここぞとばかりにあれもこれもと買い込む。ポイントカードの割引、誕生月割引が効いて、更に免税なので、相当お得な買い物が出来た✌しかし疲れた。

 

さてここで、今日のブログの件名「ピーピーピー」である。下痢したわけではない。店舗の出入り口にある防犯ブザーが、僕の出入り時によく鳴ったのだ。勿論万引きしたわけではないし、疑われたとしてもレシートがあるので捕まる心配もないのだが、これがまた、僕の所持品の何に反応しているのか不明なのだ。そしてこれまたフランスっぽいのだが、鞄の中身をしっかりチェックされる場合もあれば、ちょちょっとチェックされて終わりの場合もあり、はたまたなーんのチェックもなく店員も気にかけていないこともあるのだ。これはよくあることで、僕以外にも、結構ピーピー鳴っているのに、何のチェックもなく過ぎるパターンをよく見かける。かと思いきや、ショッピングセンター内のモノプリ(スーパー)では、警備員が持っている何かに反応したのか、あるいは僕の行動が怪しかったのか、歩いている時に呼び止められて鞄の中身をチェックされた。

「これはここで買ったもの?」

と訊かれ、「そうですよ。レシートもありますけど!見ますか?」と応えるも、疑惑が晴れず、警備員が店員に品物を持って行ったら、

「あー、これはここ(モノプリ)のものじゃなく、別の店舗の商品だから大丈夫!」

と、あっけなく無罪放免に。

 

その後ショッピングセンターを出て、本屋や別のスーパーでも防犯ブザーがピーピー鳴り、僕を辟易させた。これまたチェックされたりされなかったり、他の人もピーピー鳴っていたり。この防犯システム、意味あるのか?!それにしても、今回が初めてのことではないのでさほど驚きはないが、こう何度も鳴ったことはなく、何に反応したのかは謎である。

 

閑話休題。免税の手続きを終え、8千円ほど還付されることを知って、やっぱり今まで結構損したなと思う。

 

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ショッピングセンターを出たら、路上ライブをやっていた。

 

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パリもすっかり秋模様。

 

ワインを買いにチェーン店「ニコラ」に行ったら、買いたいワイン3本のうち2本しかなく、別の店舗にも行くことに。

 

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ルイ・ヴィトン本社前を通ったら、何かやっていた。一瞬昔懐かしい「汲み取り」かと思ったが、んなわけない!

 

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パリは思ったよりも肌寒い。やっぱり夏がいいね。でも秋のパリは、いかにもパリっぽくて、これもまた良いと思う。

 

サン・ミシェルにある大きな本屋に行き、先生に言われていたフランス語学習(ディクテ)の本を探すも、種類が少なすぎて断念。あと、パトリシア・カースの本も探したもののなかった。ここの店員はいつも感じ悪い。

 

その後、またワインを買いに行き、無事にゲット。既に夕方6時半。荷物を持って歩き回って、疲れに疲れた!

 

親戚の人に聞いていた、サン・ラザール駅に入っているレストランで夕飯。

 

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イカが美味しい!!!

 

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メインはニョッキ

 

とにかく今日は歩きに歩いた!

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また、フランスである。

 

5月から7月までフランスでテレワークし、帰国して4ヶ月。帰国後しばらく「フランス恋し病」に悩まされ、ため息の毎日で、やっぱり秋もフランスに行っちゃおうかな、いや、春から初夏にかけて2ヶ月もいたんだから来年の春まで待とう、というせめぎ合いというか、連日の誘惑との闘いにあっけなく敗れ、勢い余って航空券を買ってしまった。というわけで、舌の根も渇かぬうちに、再び再びフランスへ🛩今回はテレワークではなく9泊11日の完全バカンス旅である。パリ3泊→ル・アーヴル(ノルマンディー地方)4泊、そしてまたパリ2泊。

 

フライトは羽田9時45分発のANA便。ここ最近、予約を間違えたり寝坊して乗り遅れたり、飛行機関連では散々やらかしているので、今回はちゃんと予定通りに飛行機に乗れるか、ちょっと不安だった。折りしも出発4日前の誕生日の朝、空席待ちしていた「ビジネスクラスへのアップグレード」が出来たと、運良くANAからメールが来て、思わず「やったー!」と叫んでしまった。最高の誕生日プレゼントを受け取った気分だった。わたくし、何を隠そう、ビジネスクラスに乗るために日々のあれこれを捧げていると言っても過言ではないので、万全な状態で搭乗せねばなるまい。朝からビジネスクラスでの豪華なフルコースの機内食、シャンパン、その後のカクテルを思う存分楽しむには寝ぼけ眼では勿体ないので、夜中3時起きすることに決めた。ということは、旅行前日のジムでの筋トレ、鍼灸院でのメンテナンス(海外旅行に備えての免疫力アップ!)を早く終わらせねばならない。ってことは、仕事をしてる場合ではない。てなわけで、午後休を取って用を済ませ、21時にはネンネの時間にするつもりで予定を立てた。実際ベッドに入ったのは22時を過ぎてしまったが、緊張して(気分が高揚して)いたからか、珍しく目覚ましが鳴る直前に目が覚め(普段なら寝る時間)、夜中の早起き無事成功✌

 

いつもとは比べ物にならないくらい時間に余裕を持って朝の準備を進め、8時に無事羽田空港に到着。それにしても、スーツケースも手荷物もそれはそれは軽くて、何か忘れ物をしてきたのではないかと不安になるくらいだ。前回はあんなに重くて重くて仕方なかったのに。2ヶ月の滞在と11日間の滞在の違いだろうか。

 

今回はいつもの国際線ターミナルではなく、第2ターミナルに新しく拡張された2つ目の国際線ターミナルなので全てが真新しくて綺麗。スーツケースの預け入れから出国手続きまですべて機械化されてセルフサービスで出来るのはスゴいが、こりゃ高齢者は戸惑うだろうなぁ〜、うちの両親は大丈夫かなぁ〜と心配になるが、もう両親は海外旅行はしないと言っていたので心配に及ばずであった。

 

さてさて、実は羽田に到着するまでの間に、とんでもないことが判明していた。タダでは済まされないのがタカハシコウの旅である。というのも、Facebookを見ていたら、僕が普段ワインを買っている、フランス留学時代の友人(同い年の日本人)が、なんと同じ日にフランスに行くことが判明。驚き桃の木サンショの木でメールしたら、あろうことか同じ便であると!なんたる偶然!!「んじゃ、後程空港で会おう」と約束し、羽田でひっさびの再会を果たし、土曜日にパリでお茶しようってな話になった。あまりの偶然にドキドキが止まらない。

 

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気分が高揚したまま飛行機に乗り込んだ。飛ぶ前に、インターネットが繋がってるうちにやらねばならなかったをギリギリセーフで済ませ、ホッと一息。なんだか順調すぎて、というより、ラッキーなことが続いて怖いくらいだ。

 

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曇っているがスカイツリーが見える。

 

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改めて見ると東京は本当に建物が密集している。

 

機内食のお時間。やっぱり和食だよね〜。前回のポーランド航空のビジネスクラスの和食とは比べ物にならないくらい美味しい(そりゃ当たり前だ)。

 

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パリに夕方着いたら友人と会うことになっているので、1回目の機内食のあと、体力温存のために寝る体勢に入った。寝ながらスマホをモゾモゾしていたら、CAさんが「ちょいとしもしも、今オーロラ見えるみたいですよ。良かったら見てみてください」と言うので、体を起こし、窓のボタンを押したのだがどうにもこうにも外は真っ暗。窓を明るくするやり方が間違っているのかと思い、CA呼び出しボタンを押すも、待てど暮らせどやって来ない。しかし、やり方も何も、ボタンはひとつしかないのだから、恐らくオーロラはもう見えなくなってしまったか、僕の席からは見えないかのどちらかなのだろう。残念!

 

是枝裕和監督の映画「怪物」を観た。既に映画館で観ていたが、これがまた凄い映画で、再度観たらまた新たな発見があるかと思った。誰が悪者で、誰が良い人なのか、同じものを見ていても、視点の角度によって全く違ってくる。自分自身の過去と照らし合わせながら、考えてしまう。本当に良い映画。脚本があの名作ドラマ「Mother」と同じ坂元裕二だから納得。田中裕子演じる先生が言う「誰かにしか手に入らないものを幸せと言わない。誰にでも手に入るものを幸せって言うの」という台詞が印象的。

 

2度目の食事は珍しく洋食にした。シーフードピラフが美味しそうだったので!

 

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さぁ、14時間のフライトもあっという間に終わり、16時半にシャルル・ド・ゴール空港に到着。これからまた、スマホで日々の旅日記を投稿していきますので、どうぞシクヨロ!

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