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Yahoo!ニュースのコメント欄には、その記事に対する感想が書き込まれる。人の不幸は蜜の味、弱いものいじめの恰好のネタとなると、匿名なのをいいことに、悪意丸出しのコメントが並ぶことも多い。そこで結構な頻度で目にするのが「興味ない」「どうでもいい」というコメント。見出しをクリックし、記事を最後まで読み、更にはコメントまで付けている時点で、「興味ない」も「どうでもいい」もない。興味があって、どうでもよくないからコメントしたくなっているのではないのか?「愛」の反対語は「嫌悪」ではなく「無関心」である、とはマザー・テレサの言葉だが、限りある貴重な時間と労力を使って、記事を全文読んでコメントまで残すとはご苦労なことだ。無関心なら心を乱されることもない。

最近はベッキーがひっきりなしに芸能ニュースを賑わしているが、今回のスキャンダルが起こるずっと前から、あの異常なまでのストイックな優等生的ポジティブさが嘘っぽく感じるというか、人間っぽくないというか、いつかどこかで破綻しそうで、僕はベッキーに対していいイメージを持っていなかった。スキャンダル発覚後の一方的な記者会見での言葉は、誰が見たって嘘だったし、その後に流出したLINEによってやっと本来の人間っぽさが露呈した。CMスポンサーを始め、多くのものを失うことを避けようとした嘘が、結果的にはマイナスに転んで多くを失ってしまった。かつて、不倫が発覚したと同時に薬物の疑いまでかけられた女優が全てを認めた時(薬物疑惑は晴れていたが)、その潔さが一部から称賛されたことがあったと思うが、多大なる損失を覚悟して過ちを認める勇気によって、その先の行く末が異なるものだと思った。僕はベッキーのファンでも何でもないので、復帰しようが引退しようが、それこそ「どうでもいい」ことなのだが、無関心には至らず、記事を追ってしまうし、この間の「金スマ」も観た。全く関心のないAKBやジャニーズ関連の記事などはクリックさえしないし、いちいちイチャモンを付ける為に番組を観るでもないことを考えると、結果的に、ベッキー問題は僕にとって「どうでもいい」ことではない関心事のようだ。

ベッキーは犯罪を犯したわけでもないし、世間一般に対して悪いことをしたわけでもないから、あそこまで糾弾されるのは気の毒だし、騒ぎ過ぎ。確かにやってもいいことをやったわけではないが、ふと冷静になれば、その辺に転がっているような話である。イメージとのギャップもあるし、嘘をついたこと、更には記者会見前夜に相手と開き直ったような会話をしていたことが、更なる反感を買ってしまったわけだが、もし最初の記者会見で素直に認め、更には不倫発覚の記事を逆手に取ろうとした内容のLINEが流出さえしなければ、あるいは、それさえも早く素直に認めて謝罪をしていれば、もっと別の道が待っていたのかも知れない。

今後、以前のような活躍が出来るかどうかは別として、ようやくベッキーはがんじがらめの「優等生」から抜け出した。この間の「金スマ」では、“CM11本も抱える超売れっ子の一流タレント”ではなく、世間一般の人と何ら変わらない普通の心を持つひとりの人間としての素が出ていた。恋愛感情に溺れて周りが見えなかった、いけないとは思いつつ止められなかった、相手の実家に行くことを断ることで嫌われてしまうことが恐かった、記者会見で嘘をついたのはまだ希望があったから・・・・・・誰にだって過ちや間違いはあって、今回の騒動の発端も世間様のそこら中に転がっているようなことだけど、有名人というだけで日本中から非難されて多くのものを失ってしまった。だけど、その根底にあったものは、突飛なことでもなく、普通の人間的なものだった。

ベッキーに対して世間は「もう見たくない」という言葉を投げているが、僕は、失敗や挫折から這い上がるところを見たい。よく、著名人や話題になっている人が、そのサクセスストーリーをインタビューや自著で語ったりするが、成功するまでの道程ばかり熱く語り、成功した後の失敗や苦労、挫折をごっそり抜かされると、はっきり言って何も面白くない。確かに、成功を手に入れるまでの努力や試行錯誤の話も興味深いが、一番大変なのは、手にした成功をいかにして持続することではないだろうか。いい時もあれば悪い時もあるのが当然で、成功を維持する途上には、成功に辿り着くまでの苦労よりも大きな苦労があり、そこには挫折も失敗もあるはず。そこをいかにして乗り越え這い上がったのか、その部分をごっそり抜かして語るインタビューや本にはガッカリさせられる。芸能人にはつきものの、人気が下火になった時や、下降線を辿った時、いかにして乗り越えて今があるのか、という話をしてくれる人はそんなに多くはない。プライドの問題だろうか?だけど、その部分こそ知りたいのだ。そこから勇気や希望を世間の人たちに与えられるはず。著名人に限らず、維持すること、持続することは本当に大変なのだから。

ゆえにベッキーは、デビュー以来初めての挫折を味わい、その渦中にいる今、本当なら言いたくないことまで自分の言葉で本音を語り、そして乗り越えようとしている姿を、本当なら見られたくない姿をさらけ出したことで、そこから何かを感じた人もいるはずだ。

これが最近の、僕にとって「どうでもよくない」どうでもいいニュースである。
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